甘党バレンタイン



とはいったものの……

「暇だ…」


超暇だ。

拓実とのトークを開いても既読はつかず、2ちゃんとかのどんなサイトを見ても心が晴れない。

暇になると、ずっと拓実の事を考えてしまってどうしようもない。


「あーっ!暇だ!拓実に会いたい!」

どんなに叫んでも、静かに家に響くだけ。


「……拓実のばーか」

小さく悪態をついて、イヤホンをつけると、音楽を聴きながらまた眠ってしまった。
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