わたしがあなたを愛した証拠
わたしが微笑んだことによって、遥輝も少し
微笑んだ


昔から、遥輝はこうしてくれた


その些細な行動が、わたしにとってはかけがえ
のない大切なもので遥輝が存在している実感を
感じるものだった


チラっと遥輝の顔を見た


遥輝もわたしの顔を見て優しい顔で「帰ろう」
と一言だけ言った


ドキっと胸が高なった


わたしは頷いて先に歩く遥輝の後を追った


< 49 / 51 >

この作品をシェア

pagetop