私は道化師-ピエロ-。
私がヒトゴロシになったのは、今から五年前。

そのときの私には、大切な人がいた。


―――――
――――

「出雲ー!一緒に帰ろう!」

この子は、私の幼なじみでもあり親友の、

雨宮 真琴 (あまみや まこと)

控えめで大人しいけど、穏和で優しい女の子だった。


だけど、そんないつもの帰り道。

私たちの人生が大きく変わった。


「今日雨降っちゃったねー」

真琴は教室の外を見ながら呟いた。

「本当だー…って、私傘持ってきてない!」

「じゃあ私の傘いれてあげるよ!」

本当に真琴は優しい。

「ありがとうー!」

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