狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
タイムリミットⅠ
「スカーレット殿!アオイ殿!!」
聞き慣れた男の声がスカーレットの動きを制止させた。
「…またお前かブラスト…」
スカーレットはうんざりしようにアオイから体を離すと…
「探しましたぞ!」
日に焼けた顔に爽やかな笑顔を浮かべたブラストが手を振りながらやってくる。まったくもって先程見たばかりの光景が今一度繰り広げられる。
「呼吸が乱れてもいないのに急いだふりをするのはやめるんだな」
そう言いながらブラストの横を通り過ぎようとするスカーレットは自分に呼びがかかったのだと思ったようだ。
「アオイ殿、そろそろお戻りください。キュリオ様の紅茶が冷めてしまいます」
「…わかりました」
低音で話す二人に違和感を覚えるスカーレット。
ブラストはキュリオの紅茶が冷めると言っているが、その神妙な面持ちからは別の意が隠されているに違いなかった。
「ごめんなさいスカーレットさん…私お仕事に戻らなくちゃ」
ブラストの姿を見てから俯きがちなアオイにスカーレットの胸はにわかにざわつき始める。
「…アオイ…俺たち、もう隠してる事ないよな?」
聞き慣れた男の声がスカーレットの動きを制止させた。
「…またお前かブラスト…」
スカーレットはうんざりしようにアオイから体を離すと…
「探しましたぞ!」
日に焼けた顔に爽やかな笑顔を浮かべたブラストが手を振りながらやってくる。まったくもって先程見たばかりの光景が今一度繰り広げられる。
「呼吸が乱れてもいないのに急いだふりをするのはやめるんだな」
そう言いながらブラストの横を通り過ぎようとするスカーレットは自分に呼びがかかったのだと思ったようだ。
「アオイ殿、そろそろお戻りください。キュリオ様の紅茶が冷めてしまいます」
「…わかりました」
低音で話す二人に違和感を覚えるスカーレット。
ブラストはキュリオの紅茶が冷めると言っているが、その神妙な面持ちからは別の意が隠されているに違いなかった。
「ごめんなさいスカーレットさん…私お仕事に戻らなくちゃ」
ブラストの姿を見てから俯きがちなアオイにスカーレットの胸はにわかにざわつき始める。
「…アオイ…俺たち、もう隠してる事ないよな?」