狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
アオイの願い
アオイがキュリオのもとへ大急ぎで戻ると何者も寄せ付けぬほど不機嫌なオーラを放つキュリオが長い足を組み、アオイが消えた方向を睨みつけていた。
先程の場所にマゼンタがいない事から、あの後すぐに追い払われたのだろうことが伺える。
「気は済んだか?」
「まだです」
乱れた呼吸を整えながらアオイは真っ直ぐにキュリオを見つめる。
「お父様にお願いがあって参りました」
「なぜ私ばかりがお前の願いを聞かねばならない?」
「いいえ…私のお願いを聞いて下さるのであれば、私もお父様のお願いを聞かせて頂きます」
「…なるほど」
口元にだけ笑みを浮かべたキュリオの鋭い眼差しがアオイを射抜く。それはまるでアオイの覚悟を確かめるような視線だ。
心の決まっているアオイは怯むことなくキュリオの瞳を直視し続ける。すると…
「言ってみなさい」
椅子の背もたれに背を預けたキュリオがアオイへと言葉を促す。
「…はい。私のお願いは…っ…」
先程の場所にマゼンタがいない事から、あの後すぐに追い払われたのだろうことが伺える。
「気は済んだか?」
「まだです」
乱れた呼吸を整えながらアオイは真っ直ぐにキュリオを見つめる。
「お父様にお願いがあって参りました」
「なぜ私ばかりがお前の願いを聞かねばならない?」
「いいえ…私のお願いを聞いて下さるのであれば、私もお父様のお願いを聞かせて頂きます」
「…なるほど」
口元にだけ笑みを浮かべたキュリオの鋭い眼差しがアオイを射抜く。それはまるでアオイの覚悟を確かめるような視線だ。
心の決まっているアオイは怯むことなくキュリオの瞳を直視し続ける。すると…
「言ってみなさい」
椅子の背もたれに背を預けたキュリオがアオイへと言葉を促す。
「…はい。私のお願いは…っ…」