狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
花を探して…Ⅰ
キュリオを始めとした役職を持つ上層部らは王の声明へと立ち会うべく城へと引き返してしまい、中断してしまった大運動会はそれまでの成績で勝者が決まり…
「…スカーレット殿、マゼンタ殿がお待ちになっておりますが…」
後方を気にしながらそう声をかけてきたブラストにスカーレットは振り返る。
「マゼンタ!先に帰っててくれ!!」
「はぁ!?こんな特別な日にスカーレットを置いて帰ったらセージに嫌味言われるのはわ・た・し!なの!!」
マゼンタが声を荒げるには理由がある。
彼女が口にしたセージとはマゼンタのすぐ上の姉で、四の女神と言われている物静かな女性の事だ。もちろん"物静か"という表現だけで、セージの説明が出来るわけがない。
「"こんな日にスカーレットを置いて帰ってくるなんて…マゼンタ、貴方ってよほど頭が悪いみたいね…"」
沈着冷淡なセージはきっとこんな容赦のない言葉を平気でぶつけてくるに違いない。
低めの声で四の女神を演じたマゼンタ。
彼女の冷たい眼差しを真似ながらスカーレットを睨みつけると…
「…セージの真似か? 案外似てるな」
おかしなところで感心しているスカーレットにマゼンタは眉を吊り上げた。
「だーかーらーっ!!用事があるならまた出直せばいいじゃない!今日じゃなきゃだめなわけ!?」
「…逢いたい人がいるんだ」
「…スカーレット殿、マゼンタ殿がお待ちになっておりますが…」
後方を気にしながらそう声をかけてきたブラストにスカーレットは振り返る。
「マゼンタ!先に帰っててくれ!!」
「はぁ!?こんな特別な日にスカーレットを置いて帰ったらセージに嫌味言われるのはわ・た・し!なの!!」
マゼンタが声を荒げるには理由がある。
彼女が口にしたセージとはマゼンタのすぐ上の姉で、四の女神と言われている物静かな女性の事だ。もちろん"物静か"という表現だけで、セージの説明が出来るわけがない。
「"こんな日にスカーレットを置いて帰ってくるなんて…マゼンタ、貴方ってよほど頭が悪いみたいね…"」
沈着冷淡なセージはきっとこんな容赦のない言葉を平気でぶつけてくるに違いない。
低めの声で四の女神を演じたマゼンタ。
彼女の冷たい眼差しを真似ながらスカーレットを睨みつけると…
「…セージの真似か? 案外似てるな」
おかしなところで感心しているスカーレットにマゼンタは眉を吊り上げた。
「だーかーらーっ!!用事があるならまた出直せばいいじゃない!今日じゃなきゃだめなわけ!?」
「…逢いたい人がいるんだ」