狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
キュリオの本音が聞きたくて…編
「…キュリオ様がアオイ姫様を…ですか?」
「うん…」
彼がこの書庫で調べ物をしていると聞いたアオイは不安を隠し切れぬ様子でアレスを訪ねた。
奥の棚から顔を出したアレスは"まさか…"と言いながら、急ぎ足で彼女の傍へと急ぐ。
「なぜそう思われるのです?」
「…いつもご公務に出ておられる夜でも、お父様のお部屋で眠ってていいっておっしゃっていたのに…」
「ご自分の部屋で眠れとおっしゃられたのですか?」
「…そうなの…っ…」
嫌われたと思ったのだろうか?
小さな手で目元を覆ったその隙間から今にも涙が零れ落ちてしまいそうなほどに瞳を潤ませている。
「…キュリオ様がアオイ様を邪見にするはずがありません。何か理由がおありなのだと思いますが…」
(ただの魔導師の私がキュリオ様に進言していいはずがない…)
こういう時ばかりは無鉄砲なカイが少し羨ましい。
頭脳派の魔導師は感情で動くことは滅多になく、逆に肉体派の剣士らは感情が大きな行動力・原動力に繋がるのだ。
(しかし…アオイ姫様は私を頼ってきてくださった。私なりの解決法を見出さなくては…)
こうしてアレスが四苦八苦したあげく、
"居ながらにしてキュリオの本音を聞き出す方法"を編み出したのだった―――。
「うん…」
彼がこの書庫で調べ物をしていると聞いたアオイは不安を隠し切れぬ様子でアレスを訪ねた。
奥の棚から顔を出したアレスは"まさか…"と言いながら、急ぎ足で彼女の傍へと急ぐ。
「なぜそう思われるのです?」
「…いつもご公務に出ておられる夜でも、お父様のお部屋で眠ってていいっておっしゃっていたのに…」
「ご自分の部屋で眠れとおっしゃられたのですか?」
「…そうなの…っ…」
嫌われたと思ったのだろうか?
小さな手で目元を覆ったその隙間から今にも涙が零れ落ちてしまいそうなほどに瞳を潤ませている。
「…キュリオ様がアオイ様を邪見にするはずがありません。何か理由がおありなのだと思いますが…」
(ただの魔導師の私がキュリオ様に進言していいはずがない…)
こういう時ばかりは無鉄砲なカイが少し羨ましい。
頭脳派の魔導師は感情で動くことは滅多になく、逆に肉体派の剣士らは感情が大きな行動力・原動力に繋がるのだ。
(しかし…アオイ姫様は私を頼ってきてくださった。私なりの解決法を見出さなくては…)
こうしてアレスが四苦八苦したあげく、
"居ながらにしてキュリオの本音を聞き出す方法"を編み出したのだった―――。