狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
とある一室で…
―――その頃…
「……」
(…今日も遅くなりそうだな…)
キュリオは、とある一室で束の資料のひとつを手に取りながら本日何度目かとなるため息をついた。
「…そろそろ休憩なさいませぬか?キュリオ様」
彼の補佐としてここ数日行動を共にしている大魔導師・ガーラントが部屋に設置された時計の針に気づき囁く。
「…いや、私はこのまま続ける。
しかし…終わる気配がないな。ガーラント、君は向こうで食事を済ませてくるといい」
「それは出来ませぬ!!キュリオ様が執務を続行なさいますなら儂もここから離れませぬぞっ!!」
「気持ちは嬉しいが…体を労わってくれ。君にもしもの事があったらアレスに合わせる顔がない」
誰でも同じ場所に詰めていれば体力も気力も削がれて当然なのだ。
ましてや判断を鈍らせ、許可出来ないものへサインを記してしまったとあらば…今以上の時間と手間をこうむる事になってしまうため、常に集中力を高めている必要がある。
キュリオ程ではないが彼が目を通しておくべき書類も数多くあるため、こうして同行しているのだが…やはり疲れが見える。
「……」
(…今日も遅くなりそうだな…)
キュリオは、とある一室で束の資料のひとつを手に取りながら本日何度目かとなるため息をついた。
「…そろそろ休憩なさいませぬか?キュリオ様」
彼の補佐としてここ数日行動を共にしている大魔導師・ガーラントが部屋に設置された時計の針に気づき囁く。
「…いや、私はこのまま続ける。
しかし…終わる気配がないな。ガーラント、君は向こうで食事を済ませてくるといい」
「それは出来ませぬ!!キュリオ様が執務を続行なさいますなら儂もここから離れませぬぞっ!!」
「気持ちは嬉しいが…体を労わってくれ。君にもしもの事があったらアレスに合わせる顔がない」
誰でも同じ場所に詰めていれば体力も気力も削がれて当然なのだ。
ましてや判断を鈍らせ、許可出来ないものへサインを記してしまったとあらば…今以上の時間と手間をこうむる事になってしまうため、常に集中力を高めている必要がある。
キュリオ程ではないが彼が目を通しておくべき書類も数多くあるため、こうして同行しているのだが…やはり疲れが見える。