狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
タイムリミットを過ぎて…Ⅰ
アオイはミニ薔薇を探して中庭を歩き回る。すると…
「あ、あった!」
目の前に広がったのは美しく手入れされたミニバラの園だ。
「この箱に薔薇は大きすぎるもの…ミニ薔薇がちょうどいいよね」
アオイは持ち出した小さなナイフで棘を丁寧にそぎ落としていき、飾りのブーケを作る。
「…痛っ」
突然訪れた痛覚に完成しかけたブーケが手元からこぼれ、慌てて手を伸ばした。
「ふぅ…」
何をするにもあまり器用ではないアオイは人一倍時間がかかってしまう。だからこそ準備は念入りに時間も余分にとる必要があるのだ。
そして箱の数だけの小さなブーケを造り終えた頃…彼女の指は傷だらけになっていた。
「急がないと…お父様が起きる前に部屋に戻らなきゃ」
城のほうを振り返るといくつもの足音がせわしなく動き回っているのが伝わってきた。給仕を任されたものたちが朝食の準備や掃除に追われているのかもしれない。
アオイは急ぎ足で城へ戻り、元来たガラス戸をくぐると…
「あ、あった!」
目の前に広がったのは美しく手入れされたミニバラの園だ。
「この箱に薔薇は大きすぎるもの…ミニ薔薇がちょうどいいよね」
アオイは持ち出した小さなナイフで棘を丁寧にそぎ落としていき、飾りのブーケを作る。
「…痛っ」
突然訪れた痛覚に完成しかけたブーケが手元からこぼれ、慌てて手を伸ばした。
「ふぅ…」
何をするにもあまり器用ではないアオイは人一倍時間がかかってしまう。だからこそ準備は念入りに時間も余分にとる必要があるのだ。
そして箱の数だけの小さなブーケを造り終えた頃…彼女の指は傷だらけになっていた。
「急がないと…お父様が起きる前に部屋に戻らなきゃ」
城のほうを振り返るといくつもの足音がせわしなく動き回っているのが伝わってきた。給仕を任されたものたちが朝食の準備や掃除に追われているのかもしれない。
アオイは急ぎ足で城へ戻り、元来たガラス戸をくぐると…