狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
アオイと子猫のアオイ
「さぁ食事にしよう。こっちへおいでアオイ」
二人の間におしゃれな朝食が次々に置かれると、キュリオは手を伸ばし子猫を呼んだ。
一瞬猫であることを忘れ…
思わずその手の方へ飛び移ろうとした子猫のアオイ。
『…っ…』
(違う…私を呼んだんじゃない…
心配ばかりかけて…その上お父様に甘えるなんて虫が良すぎるよね…)
おずおずとダルドの膝で足踏みすると、アオイは申し訳なさそうにキュリオを上目使いで見やる。
「……?」
意味深で悲しげな瞳がこちらを見つめている。
何か言いたそうだが、その小さな体はダルドから動く気配はない。
『大丈夫…気づいてない。だけど自然にしたほうがいいと思う』
『…はい』
「…ダルドの食事の邪魔をしてはいけないよ。お前の食事はここだ」
決して溺愛だけではないキュリオは王としての気質がそうさせているのか、父親としても申し分なかった。
いくら子供が相手といえど節度のない行動をとれば直ぐに制止の声がかかる。
しかしあまりそのような言葉を聞いた事がないアオイ。
だがそれは…大人しく、キュリオから離れようとしなかった彼女が他人に迷惑をかけるような子供ではなかったからだと言える。
姿は変わってもキュリオに怒られては言うとおりにしないわけにはいかないアオイ。
それはもちろん、自分の行動によってダルドが迷惑を被(こうむ)っているのがちゃんとわかっているからである。
二人の間におしゃれな朝食が次々に置かれると、キュリオは手を伸ばし子猫を呼んだ。
一瞬猫であることを忘れ…
思わずその手の方へ飛び移ろうとした子猫のアオイ。
『…っ…』
(違う…私を呼んだんじゃない…
心配ばかりかけて…その上お父様に甘えるなんて虫が良すぎるよね…)
おずおずとダルドの膝で足踏みすると、アオイは申し訳なさそうにキュリオを上目使いで見やる。
「……?」
意味深で悲しげな瞳がこちらを見つめている。
何か言いたそうだが、その小さな体はダルドから動く気配はない。
『大丈夫…気づいてない。だけど自然にしたほうがいいと思う』
『…はい』
「…ダルドの食事の邪魔をしてはいけないよ。お前の食事はここだ」
決して溺愛だけではないキュリオは王としての気質がそうさせているのか、父親としても申し分なかった。
いくら子供が相手といえど節度のない行動をとれば直ぐに制止の声がかかる。
しかしあまりそのような言葉を聞いた事がないアオイ。
だがそれは…大人しく、キュリオから離れようとしなかった彼女が他人に迷惑をかけるような子供ではなかったからだと言える。
姿は変わってもキュリオに怒られては言うとおりにしないわけにはいかないアオイ。
それはもちろん、自分の行動によってダルドが迷惑を被(こうむ)っているのがちゃんとわかっているからである。