狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
迷い猫
子猫のアオイは見慣れぬ光景を前に戸惑いながらも引き返す事も出来ず、ただ前へと足を進める。
『…ダルドさま…どこ?』
人の姿に戻れず、待つしかなかったアオイはダルドと共に近くの森で遊んでいたはずだった。
そこで人影をみたような気がしたアオイは疑うことなくそれを追いかけてしまい…踏み込んではいけない一線を越えてしまったのだ。
アオイはとにかく灯りを探して歩き続けるが、その視界は意外にも良好で…頭上を仰ぎみればそれは異様に大きな月のお陰であることがわかった。
『…私どこまで来ちゃったんだろう…』
明らかに違う月の姿にアオイの不安はより濃厚なものとなり、ここが悠久ではないのかもしれないという疑惑が膨れ上がっていく。
『人がいてもお話も出来ないし…』
(…灯りを探しても帰れるかわからない)
小さなため息をついた子猫のアオイはションボリと肩を落としながら地面を見つめる。
『…お父様…っ…』
ポタポタと前足を濡らす己の涙。
自分がいかに小さく、無力であることが実感させられる。
キュリオを父に持つといってもアオイ自身はただの人間なのだ。身を守る術もなければ確固たる信念もない。
(…これはきっと神様の罰…)
キュリオと違い、今までなんとなく過ごしてきた自分に罰が下ったのだと思い始めたアオイ。
すると…
『…ダルドさま…どこ?』
人の姿に戻れず、待つしかなかったアオイはダルドと共に近くの森で遊んでいたはずだった。
そこで人影をみたような気がしたアオイは疑うことなくそれを追いかけてしまい…踏み込んではいけない一線を越えてしまったのだ。
アオイはとにかく灯りを探して歩き続けるが、その視界は意外にも良好で…頭上を仰ぎみればそれは異様に大きな月のお陰であることがわかった。
『…私どこまで来ちゃったんだろう…』
明らかに違う月の姿にアオイの不安はより濃厚なものとなり、ここが悠久ではないのかもしれないという疑惑が膨れ上がっていく。
『人がいてもお話も出来ないし…』
(…灯りを探しても帰れるかわからない)
小さなため息をついた子猫のアオイはションボリと肩を落としながら地面を見つめる。
『…お父様…っ…』
ポタポタと前足を濡らす己の涙。
自分がいかに小さく、無力であることが実感させられる。
キュリオを父に持つといってもアオイ自身はただの人間なのだ。身を守る術もなければ確固たる信念もない。
(…これはきっと神様の罰…)
キュリオと違い、今までなんとなく過ごしてきた自分に罰が下ったのだと思い始めたアオイ。
すると…