狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
チョコレートよりも甘く…
フォークに手を伸ばしたアオイよりも先にキュリオが行動に出た。
キュリオはその長い指先でフォークを掴んだと思えば、アオイの届かないテーブルの端へそれを置き去りにしてしまう。
「お父様…?」
父親の意図がわからず戸惑いの表情を浮かべるアオイ。
「深い意味で食を堪能するには素手が一番だと聞いた事がある」
「…っ!!」
キュリオはアオイの手から直接チョコレートを口にしようと考えているのだ。
「そ、それって…」
「…何か不都合でもあるかい?」
「…っ…」
恥ずかしさにあまり口をパクパクさせているアオイにキュリオが甘く微笑む。
「あぁ…甘味が増してしまうかもしれないね」
アオイの背を支えている腕に力を込めると、キュリオは彼女の首元に顔を寄せ幸せそうに呟いた。
「あっ…お父様、くすぐったい…ですっ…」
柔らかなキュリオの唇がアオイの肌を撫で…おかしな声が出てしまう。
「…あまりお前の熱を上げ過ぎるとチョコレートが溶けてしまうな。次へ進もうか…アオイ」
もはやキュリオに翻弄されっぱなしのアオイが小箱を手に取り…覚悟を決めてその一つを指先でつかんだ。
ココアパウダーのサラサラとした感触が状態の良さを意味しており、ほっと胸を撫で下ろす。
キュリオはその長い指先でフォークを掴んだと思えば、アオイの届かないテーブルの端へそれを置き去りにしてしまう。
「お父様…?」
父親の意図がわからず戸惑いの表情を浮かべるアオイ。
「深い意味で食を堪能するには素手が一番だと聞いた事がある」
「…っ!!」
キュリオはアオイの手から直接チョコレートを口にしようと考えているのだ。
「そ、それって…」
「…何か不都合でもあるかい?」
「…っ…」
恥ずかしさにあまり口をパクパクさせているアオイにキュリオが甘く微笑む。
「あぁ…甘味が増してしまうかもしれないね」
アオイの背を支えている腕に力を込めると、キュリオは彼女の首元に顔を寄せ幸せそうに呟いた。
「あっ…お父様、くすぐったい…ですっ…」
柔らかなキュリオの唇がアオイの肌を撫で…おかしな声が出てしまう。
「…あまりお前の熱を上げ過ぎるとチョコレートが溶けてしまうな。次へ進もうか…アオイ」
もはやキュリオに翻弄されっぱなしのアオイが小箱を手に取り…覚悟を決めてその一つを指先でつかんだ。
ココアパウダーのサラサラとした感触が状態の良さを意味しており、ほっと胸を撫で下ろす。