狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
"本命"
「え…」
「…この国のバレンタインデーは女性から想いを伝える日でもあると私も記憶している」
「……」
(本命って一番って意味だよね…?)
キュリオの言葉に微笑んだアオイは彼の空色の瞳を見つめながら心を込めて言葉を紡ぐ。
「"本命"はお父様です。今までも、これからもずっと…」
すると…
アオイの愛にあふれる言葉と視線を受けたキュリオの顔が幸せそうに和らいでいき…
「…私には永遠に意味のない日だと思っていたが…」
「……?」
「お前から愛の証が得られるのならば、私はこの日を喜んで迎い入れよう」
アオイを両腕で抱きかかえたキュリオが椅子から腰を浮かすと…
「きゃっ」
小箱を手にしたまま咄嗟に父親の首元に腕を回したアオイ。必然に互いの顔は近くなり、キュリオの微笑みが間近に迫る。
「お、お父様…?」
やがて扉へ向かって歩き出したキュリオにアオイは戸惑い、彼の意図を汲み取ろうとその美しい横顔を見つめた。
「…今日は想いの通じ合った恋人同士が甘い一日を過ごす日でもある」
「……」
(…きっとお父様は一番という意味で恋人同士って言って下さってるんだ…)
「…じゃあ…お父様の"本命"も……」
込み上げるあたたかな気持ちがアオイの頬をゆっくり染めると…
「…いつも言っているだろう?お前を心から愛していると…」
「…この国のバレンタインデーは女性から想いを伝える日でもあると私も記憶している」
「……」
(本命って一番って意味だよね…?)
キュリオの言葉に微笑んだアオイは彼の空色の瞳を見つめながら心を込めて言葉を紡ぐ。
「"本命"はお父様です。今までも、これからもずっと…」
すると…
アオイの愛にあふれる言葉と視線を受けたキュリオの顔が幸せそうに和らいでいき…
「…私には永遠に意味のない日だと思っていたが…」
「……?」
「お前から愛の証が得られるのならば、私はこの日を喜んで迎い入れよう」
アオイを両腕で抱きかかえたキュリオが椅子から腰を浮かすと…
「きゃっ」
小箱を手にしたまま咄嗟に父親の首元に腕を回したアオイ。必然に互いの顔は近くなり、キュリオの微笑みが間近に迫る。
「お、お父様…?」
やがて扉へ向かって歩き出したキュリオにアオイは戸惑い、彼の意図を汲み取ろうとその美しい横顔を見つめた。
「…今日は想いの通じ合った恋人同士が甘い一日を過ごす日でもある」
「……」
(…きっとお父様は一番という意味で恋人同士って言って下さってるんだ…)
「…じゃあ…お父様の"本命"も……」
込み上げるあたたかな気持ちがアオイの頬をゆっくり染めると…
「…いつも言っているだろう?お前を心から愛していると…」