狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
キュリオが落としたのは…①
(昼食はこの近くにある館でとるのもいいな)
軽くボードを漕ぎながら風景を楽しんでいるうちに喉の渇きを覚えたキュリオは、次に訪れるアオイとの幸せな時間へ胸を弾ませる。
「あっ! ……綺麗な、お魚……?」
目の前に座る愛らしい少女が透き通る湖面を見つめながら楽しそうに声を上げた。
「うん?」
なぜ語尾に疑問符が来たのかと首を傾げたキュリオもまた湖面を見つめる。
――ガコンッ!
何かがぶつかったような音と共に大きく左右に振られたボート。
バランス感覚の良いキュリオはもちろん無事だったが……
「きゃあっっ!!」
――バシャーンッ!!
わずかに身を乗り出していたことも手伝って、キュリオの腕を通り抜けたアオイの体は湖に投げ出されてしまった。
「アオイッ!」
慌てたキュリオがすぐ飛び込もうとしたが――
『心配はいりません。悠久の王』
「……っ! 君は……」
透けるような水のドレスに身を纏った美しい女性がアオイの体を横抱きにし、湖面から沸き上がってくる。涼やかな目元に水色の長い髪、細かな装飾を首から下げた彼女は穏やかに微笑みながら一礼する。
『遠い昔に精霊の国より参り、清きこの湖に棲みついた<水の精霊>ウンディーネでございます』
軽くボードを漕ぎながら風景を楽しんでいるうちに喉の渇きを覚えたキュリオは、次に訪れるアオイとの幸せな時間へ胸を弾ませる。
「あっ! ……綺麗な、お魚……?」
目の前に座る愛らしい少女が透き通る湖面を見つめながら楽しそうに声を上げた。
「うん?」
なぜ語尾に疑問符が来たのかと首を傾げたキュリオもまた湖面を見つめる。
――ガコンッ!
何かがぶつかったような音と共に大きく左右に振られたボート。
バランス感覚の良いキュリオはもちろん無事だったが……
「きゃあっっ!!」
――バシャーンッ!!
わずかに身を乗り出していたことも手伝って、キュリオの腕を通り抜けたアオイの体は湖に投げ出されてしまった。
「アオイッ!」
慌てたキュリオがすぐ飛び込もうとしたが――
『心配はいりません。悠久の王』
「……っ! 君は……」
透けるような水のドレスに身を纏った美しい女性がアオイの体を横抱きにし、湖面から沸き上がってくる。涼やかな目元に水色の長い髪、細かな装飾を首から下げた彼女は穏やかに微笑みながら一礼する。
『遠い昔に精霊の国より参り、清きこの湖に棲みついた<水の精霊>ウンディーネでございます』