狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
波乱の予感①
「……」
疑いの眼差しを向けたキュリオが無言のままアオイを凝視している。
(…アオイはまた言葉を飲み込んでしまったようだな)
それがアオイの癖なのか、本音を隠した彼女は早口になり、異様なテンションに包まれている。
(お父様見てるっ!!こっち見てる…っ!!)
「さ、さぁ…私も次に備えないとー……」
心を見透かされてしまいそうで怖くなったアオイは彼の高貴な瞳に耐えられず、眩いほどの美貌を振りまくキュリオに背を向ける。
「アオイ姫様見ていてくださいねっ!!キュリオ様に勝って…俺、認めて頂きますからっ!!」
「う、うん…?」
その声になるべくキュリオを見ないよう、彼の後方にいるカイを振り返るアオイ。
「…カイ、認めるとは何の話だ?」
眉間に皺を寄せたキュリオが若い剣士へと問う。
「それはもちろん俺とアオ…っ…モガッ!!」
「い、いえいえいえっっ!!何でもございませんキュリオ様っ!!ほら!早く行くぞカイッッッ!!」
「ンンーーーーッ!!」
「そうかそうか!お前も待ちきれないかっっ!!ハッハッハッッ!!」
キュリオが激怒しそうな事を口走る直前で教官・ブラストの手により口を塞がれたカイは苦しそうにもがいているが、その鍛え上げられた太い腕は緩むことなくカイの体ごとズルズルとスタート地点へ向けて引きずられていく。
疑いの眼差しを向けたキュリオが無言のままアオイを凝視している。
(…アオイはまた言葉を飲み込んでしまったようだな)
それがアオイの癖なのか、本音を隠した彼女は早口になり、異様なテンションに包まれている。
(お父様見てるっ!!こっち見てる…っ!!)
「さ、さぁ…私も次に備えないとー……」
心を見透かされてしまいそうで怖くなったアオイは彼の高貴な瞳に耐えられず、眩いほどの美貌を振りまくキュリオに背を向ける。
「アオイ姫様見ていてくださいねっ!!キュリオ様に勝って…俺、認めて頂きますからっ!!」
「う、うん…?」
その声になるべくキュリオを見ないよう、彼の後方にいるカイを振り返るアオイ。
「…カイ、認めるとは何の話だ?」
眉間に皺を寄せたキュリオが若い剣士へと問う。
「それはもちろん俺とアオ…っ…モガッ!!」
「い、いえいえいえっっ!!何でもございませんキュリオ様っ!!ほら!早く行くぞカイッッッ!!」
「ンンーーーーッ!!」
「そうかそうか!お前も待ちきれないかっっ!!ハッハッハッッ!!」
キュリオが激怒しそうな事を口走る直前で教官・ブラストの手により口を塞がれたカイは苦しそうにもがいているが、その鍛え上げられた太い腕は緩むことなくカイの体ごとズルズルとスタート地点へ向けて引きずられていく。