狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
<走者>キュリオ①
一際力の入ったアレスが立ち上がって興奮の声を拡散する。
足早に目の前を通り過ぎるキュリオの姿は幾度となく目にしたことはあるが、走る姿はもちろん、足の運びまでがわかるパンツ姿の彼はかなりのレアものなのだ。
「頑張って下さいキュリオさまぁああっっ!!」
「きゃぁあああっ!!キュリオ様お頑張りになってぇええっっ!!」
男女関係なく飛び交う声援に圧倒されたアオイは負けじと声を振り絞って叫ぶ。
「お、お父様!カイ!ブラスト先生!!皆がんばっ……」
「キュリオさまぁあああっっ!!こっち向いて下さいましっっっ!!!」
アオイの前方にいた侍女の一人がどうやらかなりのキュリオファンらしい。
全身を使い、飛び跳ねて両手を振って、声を上げてとせわしなく動き回っている。
「…ぁっ……」
スタート地点に佇むキュリオの姿が見えなくなり、アオイは慌てて侍女らの間をかき分けながら前に進み出る。
「皆ごめん…っ!前に行かせて…っ…」
「…姫様っ!も、申し訳ございません!!」
アオイが後ろにいるとは気付いていなかったらしい侍女は大急ぎで道を開ける。
「ううん、ごめん…っ…」
"ヨォイ…っ…"
"スッタァアアアアアトッッッ!!!"
(始まっちゃった!!)
スタート地点を見つめるアオイの視線の先にはブラストとカイ、他の屈強な戦士たちが並走して向かってくるのが見えた。
「お、お父様は…っ…」
と、その時―――…
足早に目の前を通り過ぎるキュリオの姿は幾度となく目にしたことはあるが、走る姿はもちろん、足の運びまでがわかるパンツ姿の彼はかなりのレアものなのだ。
「頑張って下さいキュリオさまぁああっっ!!」
「きゃぁあああっ!!キュリオ様お頑張りになってぇええっっ!!」
男女関係なく飛び交う声援に圧倒されたアオイは負けじと声を振り絞って叫ぶ。
「お、お父様!カイ!ブラスト先生!!皆がんばっ……」
「キュリオさまぁあああっっ!!こっち向いて下さいましっっっ!!!」
アオイの前方にいた侍女の一人がどうやらかなりのキュリオファンらしい。
全身を使い、飛び跳ねて両手を振って、声を上げてとせわしなく動き回っている。
「…ぁっ……」
スタート地点に佇むキュリオの姿が見えなくなり、アオイは慌てて侍女らの間をかき分けながら前に進み出る。
「皆ごめん…っ!前に行かせて…っ…」
「…姫様っ!も、申し訳ございません!!」
アオイが後ろにいるとは気付いていなかったらしい侍女は大急ぎで道を開ける。
「ううん、ごめん…っ…」
"ヨォイ…っ…"
"スッタァアアアアアトッッッ!!!"
(始まっちゃった!!)
スタート地点を見つめるアオイの視線の先にはブラストとカイ、他の屈強な戦士たちが並走して向かってくるのが見えた。
「お、お父様は…っ…」
と、その時―――…