狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
<走者>キュリオ②
視線を漂わせたアオイの瞳にふっと笑ったキュリオの顔が飛び込んできた。
「…っ…!!」
音もなくあっという間に駆け抜けていく銀色の光。
一瞬目があったと思った彼の姿がみるみるうちに離れていく。キュリオのハチマキは流れ星の尾のように流れ、あっという間に見えなくなってしまった。
まるで洗練されたアスリートのようなその足の運びから腕の振りまで無駄な動作は何一つなく、風を切って突き進んでいくキュリオは美しいという他に表現する言葉が見当たらない。
誰もが声を失い、キュリオの姿に釘付けになっている頃…
「…アオイ姫様っ!!」
声を荒くし、笑顔のカイがブラストと並んで目の前を通過していく。
「カイ……」
あまりにもキュリオの走りが衝撃的で、すっかり応援を忘れていたアオイはカイらを茫然と見送ってしまう。
そして次の瞬間…
"ゴォオオオオル!!キュリオ様ダントツの1位でゴールですっっ!!!!"
またも興奮しきったアレスの声が響いたのだった―――。
「…っ…!!」
音もなくあっという間に駆け抜けていく銀色の光。
一瞬目があったと思った彼の姿がみるみるうちに離れていく。キュリオのハチマキは流れ星の尾のように流れ、あっという間に見えなくなってしまった。
まるで洗練されたアスリートのようなその足の運びから腕の振りまで無駄な動作は何一つなく、風を切って突き進んでいくキュリオは美しいという他に表現する言葉が見当たらない。
誰もが声を失い、キュリオの姿に釘付けになっている頃…
「…アオイ姫様っ!!」
声を荒くし、笑顔のカイがブラストと並んで目の前を通過していく。
「カイ……」
あまりにもキュリオの走りが衝撃的で、すっかり応援を忘れていたアオイはカイらを茫然と見送ってしまう。
そして次の瞬間…
"ゴォオオオオル!!キュリオ様ダントツの1位でゴールですっっ!!!!"
またも興奮しきったアレスの声が響いたのだった―――。