狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
疑惑の少女Ⅰ
「そういう事ですか…なら潔く負けを認めざるを得ません」
キュリオの説明を受け、スカーレットは小さなため息をつくと納得したようにあっさり白旗を上げる。すると…
「…ごめんなさいスカーレットさん。せっかく協力してくださったのに…」
キュリオの腕の中で頭を下げる少女。
それもこれも状況を把握しきれていなかったアオイの完全なるミスであり、申し訳ない気持ちに胸が押しつぶされそうだ。
「謝るなアオイ。協力したことに後悔はしていないさ。ただ…お前との密約が心残りだけどな?」
"じゃあ…この玉入れ競争、赤組が勝ったらご褒美を貰おうかな"
"ご褒美、ですか?"
"うん、この後アオイが淹れたお茶が飲みたい"
「あ…」
先程のやりとりを思い出し、見つめ合う二人。…と、スカーレットの視線はアオイの瞳から離れ、彼女の肩に手をまわすキュリオのそれへと向けられる。
「……」
「……」
そして彼女の視線に気づいているキュリオだが、一向に隠す様子もない。それどころか彼はさらに力強くアオイを引き寄せた。
(隠したり見せつけてみたりお忙しい方だ…)
「…密約?一体なんの話だ」
「…っ!いえっ!別にそんな…っやましい事があるわけではなくてっ!!」
案の定スカーレットの言葉に食いついてきたキュリオは単純といえば単純なのかもしれない。
そしてキュリオの苛立ったような問いに、大慌てで否定するアオイの反応がまるで板についているような印象を受けた。
「……」
(…キュリオ様のお気に入りなのか?)
キュリオの説明を受け、スカーレットは小さなため息をつくと納得したようにあっさり白旗を上げる。すると…
「…ごめんなさいスカーレットさん。せっかく協力してくださったのに…」
キュリオの腕の中で頭を下げる少女。
それもこれも状況を把握しきれていなかったアオイの完全なるミスであり、申し訳ない気持ちに胸が押しつぶされそうだ。
「謝るなアオイ。協力したことに後悔はしていないさ。ただ…お前との密約が心残りだけどな?」
"じゃあ…この玉入れ競争、赤組が勝ったらご褒美を貰おうかな"
"ご褒美、ですか?"
"うん、この後アオイが淹れたお茶が飲みたい"
「あ…」
先程のやりとりを思い出し、見つめ合う二人。…と、スカーレットの視線はアオイの瞳から離れ、彼女の肩に手をまわすキュリオのそれへと向けられる。
「……」
「……」
そして彼女の視線に気づいているキュリオだが、一向に隠す様子もない。それどころか彼はさらに力強くアオイを引き寄せた。
(隠したり見せつけてみたりお忙しい方だ…)
「…密約?一体なんの話だ」
「…っ!いえっ!別にそんな…っやましい事があるわけではなくてっ!!」
案の定スカーレットの言葉に食いついてきたキュリオは単純といえば単純なのかもしれない。
そしてキュリオの苛立ったような問いに、大慌てで否定するアオイの反応がまるで板についているような印象を受けた。
「……」
(…キュリオ様のお気に入りなのか?)