狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
動き出したスカーレット
「…俺も欲しいものが見つかったんだマゼンタ」
「いいんじゃない?1位はキュリオ様に決まってるけど、スカーレットなら2位になれるでしょっ!」
「……」
「でも…何位までご褒美出るのかしら……ねぇ!ちょっとそこの貴方!」
マゼンタは通りすがりの家臣へと声をかけようとするが、その隣りでアオイを視界に捉えたままのスカーレットが静かに呟いた。
「…望むものが同じなら1位を獲るだけの事」
静かにその瞳の奥に闘志の炎を灯したスカーレットの脳裏にキュリオの言葉が蘇る。
"どんなゲームにもルールというものがある"
「清く正しい貴方様が言われる事はもっともです。が…」
「…恋にルールなど不要だと思われませんか?キュリオ様」
挑発的なスカーレットの眼差しが銀髪の王へと向けられたのだった―――。