狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
キュリオ・真の目的
身動きの取れないアオイがどうしようかと迷っていると、スカーレットは陰を落としたまま庭の奥へと姿を消してしまった。
「スカーレッ…!」
思わず地を蹴ったアオイのもとに、一際大きな歓声と…ひとつの影が視界に揺らめいた。
「きゃ…っ…」
己の進む力よりも遥かに強い力に阻まれたアオイの体はそれ以上進むこと叶わず、衝突した衝撃に一歩二歩よろめいて立ち止まった。
「私の視界は幸い良好でね」
「あ…」
驚き、目を見開いたアオイは気まずそうに声の主から視線を逸らす。
すると…
「お前がどこで何を見ているか…何をしようとしているのかなどすぐにわかってしまうようだ」
「おと…さま……」
キュリオの瞳が咎めるように冷たくアオイを見据えている。
その瞳から"目の届く場所へ…"と保護を装いながら、実は自分は見張られていたのだとようやく気付いたアオイだった―――。
「スカーレッ…!」
思わず地を蹴ったアオイのもとに、一際大きな歓声と…ひとつの影が視界に揺らめいた。
「きゃ…っ…」
己の進む力よりも遥かに強い力に阻まれたアオイの体はそれ以上進むこと叶わず、衝突した衝撃に一歩二歩よろめいて立ち止まった。
「私の視界は幸い良好でね」
「あ…」
驚き、目を見開いたアオイは気まずそうに声の主から視線を逸らす。
すると…
「お前がどこで何を見ているか…何をしようとしているのかなどすぐにわかってしまうようだ」
「おと…さま……」
キュリオの瞳が咎めるように冷たくアオイを見据えている。
その瞳から"目の届く場所へ…"と保護を装いながら、実は自分は見張られていたのだとようやく気付いたアオイだった―――。