狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
制限された行動
少女は心地良く流れる微風(そよかぜ)を頬に受けながら、目の前で優雅に靡く銀の髪と端整なキュリオの横顔を見つめている。
その髪の合間から透き通るような腕が何かを合図するように伸びると…
コポコポ…
まるでスカーレットに対するあてつけのように、あのティーセットで紅茶を淹れるよう指示を受けた少女がポットを傾ける。
丁寧に注がれた紅茶がティーカップを満たすとソーサーにのせられたそれがキュリオの前にそっと置かれた。
「……」
少女の視線は相変わらずキュリオへと注がれているが、その心は別の人物へと向けられている。
(スカーレットさんどこに行っちゃったんだろう…)
なるべく顔を動かさず目だけを庭の隅に泳がせると…
「アオイ」
乱暴に置かれたカップがガチャッと尖った音をたてた。それはまるでキュリオの心をあらわしているように感じたアオイは我に返り慌てて視線を戻す。
「…っはい」
「今の君はこの城の侍女だ。私の意志に反した行動は慎みなさい」
その髪の合間から透き通るような腕が何かを合図するように伸びると…
コポコポ…
まるでスカーレットに対するあてつけのように、あのティーセットで紅茶を淹れるよう指示を受けた少女がポットを傾ける。
丁寧に注がれた紅茶がティーカップを満たすとソーサーにのせられたそれがキュリオの前にそっと置かれた。
「……」
少女の視線は相変わらずキュリオへと注がれているが、その心は別の人物へと向けられている。
(スカーレットさんどこに行っちゃったんだろう…)
なるべく顔を動かさず目だけを庭の隅に泳がせると…
「アオイ」
乱暴に置かれたカップがガチャッと尖った音をたてた。それはまるでキュリオの心をあらわしているように感じたアオイは我に返り慌てて視線を戻す。
「…っはい」
「今の君はこの城の侍女だ。私の意志に反した行動は慎みなさい」