狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
過失のありか
「そ…れは……っ」
早いうちからブラストにスカーレットの秘密を聞かされていたアオイ。
まさかいきなり口付けをされるとは思わなかったのもあるが、二人きりになってしまったのは自分に過失がある。そしてブラストの名前を出すわけにはいかないアオイは…
「…すぐに気が付きました。ですが、スカーレットさんにそうさせてしまったのは…私の責任です」
「…つまりはお前も罰を受ける覚悟があると?」
先程までの激昂したようなキュリオの声色とはまた違った重々しさを言葉に含みながら、綺麗な指先がアオイの唇をなぞる。
「…っ私だけではいけませんか?スカーレットさんは悪くないんです!!」
思い詰めたような表情を向けられたキュリオが小さなため息をつく。
「いつからかな…」
「……?」
「…お前はいつも自分ばかりが悪いのだと言う。誰のせいでもないと…」
「……」
どう答えてよいかわからず、キュリオの腕を掴んだ手を離したアオイ。
「…ならば答えてくれ…」
「…?」
「私の五感全てがお前を求めて止まないのもお前の責任か?」
離れていったアオイの手を追うように掴んだキュリオの手が熱い。
スカーレットに嫉妬し、思わぬところで胸の内を明かしてしまったキュリオの顔が苦しそうに歪められている。
「…お、お父様…っ…わたし……」
(…なんて言えばいいの?私は…なに?)
早いうちからブラストにスカーレットの秘密を聞かされていたアオイ。
まさかいきなり口付けをされるとは思わなかったのもあるが、二人きりになってしまったのは自分に過失がある。そしてブラストの名前を出すわけにはいかないアオイは…
「…すぐに気が付きました。ですが、スカーレットさんにそうさせてしまったのは…私の責任です」
「…つまりはお前も罰を受ける覚悟があると?」
先程までの激昂したようなキュリオの声色とはまた違った重々しさを言葉に含みながら、綺麗な指先がアオイの唇をなぞる。
「…っ私だけではいけませんか?スカーレットさんは悪くないんです!!」
思い詰めたような表情を向けられたキュリオが小さなため息をつく。
「いつからかな…」
「……?」
「…お前はいつも自分ばかりが悪いのだと言う。誰のせいでもないと…」
「……」
どう答えてよいかわからず、キュリオの腕を掴んだ手を離したアオイ。
「…ならば答えてくれ…」
「…?」
「私の五感全てがお前を求めて止まないのもお前の責任か?」
離れていったアオイの手を追うように掴んだキュリオの手が熱い。
スカーレットに嫉妬し、思わぬところで胸の内を明かしてしまったキュリオの顔が苦しそうに歪められている。
「…お、お父様…っ…わたし……」
(…なんて言えばいいの?私は…なに?)