狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
思いもよらぬ助っ人
互いに至近距離から見つめるかたちで動きを止めていると、場にそぐわない女の声が響いた。
「あっ!キュリオ様!きゃーんっ!パン食い競争のキュリオ様も素敵でしたわーっ!!」
「きゃっ」
キュリオに体当たりしてきたマゼンタがアオイにぶつかりながら彼に抱き着いた。
まだ彼女の行動を読めないでいるアオイはよろけてしまったが、彼女の扱いに慣れているキュリオは片手でアオイの体を支えながら既にマゼンタを引きはがしにかかっている。
「…マゼンタ、君もスカーレットを見習ってそろそろ消えたらどうだ?」
「…っ相変わらずキュリオ様ってば冷たいんだから…」
容赦のないキュリオの言葉に口を尖らせたマゼンタもまた、キュリオの扱いになれてるに違いなかった。
そして寂しそうに視線を泳がせたところでようやくアオイの存在に気付いた彼女の目が光る。
「…ねぇ貴方」
勝気そうなマゼンタの瞳がアオイを捉え、閃いたように顔を覗きこんでくる。
「は、はい…」
何を言われるのかと不安そうな瞳でマゼンタと瞳を合わせるアオイ。
「スカーレット探してきてくれない?どっか行ったまま戻ってこないのよねー…あんなにやる気になってたのに」
キュリオの手がアオイの体を支えていることに気づいていないマゼンタはこちらに疑いを持っていないようだ。
「それなら別の者に頼め。彼女は私の専属だ」
「えー…キュリオ様に専属の侍女なんていたことありました?いつから?それに貴方、さっきスカーレットと仲良くしてた侍女でしょ?知らない人に見つけられるよりいいと思うんだけど」
「あっ!キュリオ様!きゃーんっ!パン食い競争のキュリオ様も素敵でしたわーっ!!」
「きゃっ」
キュリオに体当たりしてきたマゼンタがアオイにぶつかりながら彼に抱き着いた。
まだ彼女の行動を読めないでいるアオイはよろけてしまったが、彼女の扱いに慣れているキュリオは片手でアオイの体を支えながら既にマゼンタを引きはがしにかかっている。
「…マゼンタ、君もスカーレットを見習ってそろそろ消えたらどうだ?」
「…っ相変わらずキュリオ様ってば冷たいんだから…」
容赦のないキュリオの言葉に口を尖らせたマゼンタもまた、キュリオの扱いになれてるに違いなかった。
そして寂しそうに視線を泳がせたところでようやくアオイの存在に気付いた彼女の目が光る。
「…ねぇ貴方」
勝気そうなマゼンタの瞳がアオイを捉え、閃いたように顔を覗きこんでくる。
「は、はい…」
何を言われるのかと不安そうな瞳でマゼンタと瞳を合わせるアオイ。
「スカーレット探してきてくれない?どっか行ったまま戻ってこないのよねー…あんなにやる気になってたのに」
キュリオの手がアオイの体を支えていることに気づいていないマゼンタはこちらに疑いを持っていないようだ。
「それなら別の者に頼め。彼女は私の専属だ」
「えー…キュリオ様に専属の侍女なんていたことありました?いつから?それに貴方、さっきスカーレットと仲良くしてた侍女でしょ?知らない人に見つけられるよりいいと思うんだけど」