狂気の王と永遠の愛(接吻)を~イベント編~
スカーレットを苦しめるものⅠ
「…スカーレットさん…降りてきて下さいませんか?」
「マゼンタに探してこいって言われたのか?」
「それだけじゃありません」
「……」
いつになく強気なアオイにスカーレットは無言のままだが、ゆっくり立ち上がると軽く幹を蹴り、ひらりと舞い降りてきた。
「スカーレットさん、キュリオ様に一体何を…っ…」
突然思いつめたように切り出したアオイの唇をスカーレットの指先が押さえる。
「ウィスタリアの事…ごめんな。知らなかったとは言え、逃げ出すような真似…アオイに合わせる顔がなくて…っ…」
アオイの唇から指を離し、ポツリポツリと言葉を紡いだスカーレットはクシャリと前髪へと指を通すと…あふれ出す気持ちを一度に吐き出すように体を震わせている。
「……」
(ウィスタリアさん…私たちに怪我を負わせて、怒ったお父様がお城への出入りを禁止したっていう女神一族の…)
「ウィスタリアは俺の姉なんだっ…」
「……」
思いも寄らぬ告白を受けたアオイはキュリオが必要以上に警戒していたわけや、スカーレットが居た堪れず飛び出した理由がようやく繋がった。
しかし…
「マゼンタに探してこいって言われたのか?」
「それだけじゃありません」
「……」
いつになく強気なアオイにスカーレットは無言のままだが、ゆっくり立ち上がると軽く幹を蹴り、ひらりと舞い降りてきた。
「スカーレットさん、キュリオ様に一体何を…っ…」
突然思いつめたように切り出したアオイの唇をスカーレットの指先が押さえる。
「ウィスタリアの事…ごめんな。知らなかったとは言え、逃げ出すような真似…アオイに合わせる顔がなくて…っ…」
アオイの唇から指を離し、ポツリポツリと言葉を紡いだスカーレットはクシャリと前髪へと指を通すと…あふれ出す気持ちを一度に吐き出すように体を震わせている。
「……」
(ウィスタリアさん…私たちに怪我を負わせて、怒ったお父様がお城への出入りを禁止したっていう女神一族の…)
「ウィスタリアは俺の姉なんだっ…」
「……」
思いも寄らぬ告白を受けたアオイはキュリオが必要以上に警戒していたわけや、スカーレットが居た堪れず飛び出した理由がようやく繋がった。
しかし…