一滴の優しさを
だから大学の講義なんて
処ではなかった
泣いて
泣いて
泣きつかれた
憔悴した
友達が私を見張った
でなければ
なにするかわからなかった
一度目を放したすきに
薬を大量に飲んだ
この世に未練はないって
気がついた時
病院のベッドに点滴で繋がっていた
ただ友達が泣いた
「なんって馬鹿な事を、死んだら祥平に負けた事になるんだよ、生きなきゃ」
その時友達の存在が
心にしみた事はなかった
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