一滴の優しさを
退院の日
俺と夏子と大翔
病院の玄関にて
お世話になったドクターにお礼を
「祥平君には徹也も助けられた礼を言う、ありがとう」
それには及ばない
全て夏子が徹也を説得したおかげ
俺は何一つしてはない
「さあ帰ろう、誰が迎えに?」
「祥平のご両親と父、親バカならぬ爺婆が大翔を取り合って、ならばって3人で・・・・」
あの堅物の父が
変わるものだと秘書も苦笑い
「夏子さんからも言ってください、仕事をしてくださいって」
何でも目に入ったオモチャ屋を見つけたら時間にも関わらず、車を止めてしまうって・・・・
自宅でオモチャ屋が開けるくらいあるってました
どこの親も・・・・俺もそうなるのかな?