一滴の優しさを


早い話


一緒になるであったかつての彼女と折半するはずだった分譲マンション
彼女がお見合いして要は祥平フラれたわけで何一人では払いきれないって話


売れば?て言うと
気に入っているって

だから私に?
祥平の事そのままずるずると気がついた時には時遅しになる可能性が覆いにある


「祥平、一度見にいきたいですね、そのマンションなりを?」


「いつ?夏子気に入ると思う」


「LDKは?」

「3LDK、将来の事を考えて」

将来か?
彼女と将来を考えていたんだ


そもそも彼女お見合いなんてしたのか?こんなマンションまで決めておきながら?


「将来って彼女はなんでお見合いしたの?祥平もそこそこいい会社でしょう?」


「まぁな、でもあいつの希望通りになるあぶく銭は作れない、このマンションを払っていくと、あいつ医者と見合いしたわけ」


なるほど、そういうわけ?
祥平もそこそこ外見なのに背伸びはしたくない派だ


「でも、その彼女以外にも社内で噂あったでしょう、その子は?」


苦笑いしながら、あいつも同じタイプだと・・・


「だからさ、お袋の信頼大の夏子、お願いする」




< 6 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop