七生報国

　私は、より小さい頃から、男らしく生きろと言われ、育てられてきました。男らしくとは、崇高な日本男児といったものでしょうか。潔さや人情ある男に、武士道を心得る男にと私も男らしさ、日本らしさを求めていますし、それ以外は認めたくないのです。
高校生となり、自己に関して考える機会が増えてきた私は、日本と男という二つの要素は、私の心の中心で光っており、趣向も行動も、これにそうように、光が暗くならないように、しているによく気づきました。でも、これに異を唱える自分もおり、それが私の弱さでしょうか。この部分が強くしぶとく、私を苦しめる。だが、あの光を感じると、落ち着くのです。

　私は、この日本社会では、少し左よりの理想的なことをいい、寛容といえるのか優しさなのか、日本というものを強く守ろうとしない人間が一般人として、上手く生きていけることを知っている。