秘め恋*story9~保育園で…~




「「おはようございまーす。」」




いっくんと歩いて保育園へ。




「あ、高間さんおはようございます~。
いっくん、おはよー。」



「さえこせんせ、おはよう!」




いっくんは、お出迎えに来てくれたさえこ先生に元気に挨拶すると早速お友達を見つけて走っていってしまった。


それを笑って見送る。




「高間さん、何かお疲れじゃない?
顔色あんまり良くないわよ?」



「え?そうですか?」



「そうよ。仕事といっくんの子育ての両立、
自分で思ってる以上に疲れが出てるのよ。」



「ん~、そうですかねぇ。」




“ちょっとは力を抜くことも大事よ。”と、子育てと子供のプロのさえこ先生からのお言葉に苦笑いで返す私。



確かに最近は仕事も忙しかったし、いっくんとお出かけしたりバタバタしてたしな。



体壊さないように、気を付けなきゃ。




「あ、そういえば今日からですよね、新しい組になるの。」



「そう、今日からいっくんはらいおん組。年長組よ~。」



「あ、ということは先生も変わっちゃうんですよね。いっくん、ななこ先生大好きだったんだけどなぁ。寂しがるだろうなぁ。」



「確かにね~。でも担当の新しい先生ね、若くて元気でいい先生なのよ~。」



「へぇ~。そうなんですか……………あっ!!」




ふと、園内の可愛い時計を見ると出勤時間が迫っていた。



慌ててさえこ先生に挨拶すると、保育園を飛び出した。



と、保育園の門を出る前に人とぶつかってしまった。



あ!ヤバイ!
その拍子に後ろに体が傾いて…転ぶっ。。





「おっつ、大丈夫ですか!?」



「わっ…え、あ、はい。大丈夫です。
すみません、急いでて気づきませんでした。」




咄嗟に腕を掴まれ、転ばずに済んだ。


慌てて謝って顔を上げた。



わっ…











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