逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~
「五年かかると言われたプロジェクトを二年でまとめ上げた。さすがのオヤジも根負けしたよ。ただオフクロ曰く、三十年前のオヤジとやり方は同じだったらしいがな……まぁ、俺の方が何倍も結果を出してるから負けてないってことで」
基は少年のようにクククと笑い、今度は、沙耶の顔を両手で包み込んだ。
「ありがとう、沙耶。俺を待っていてくれて」
「そんな、そんなの、基が頑張ったから……!」
(そうだ。私はただ基を愛していただけだ。)
「……ありがとう、帰ってきてくれて……元気な姿を見せてくれて、本当にありがとう」
基と会えるのはもっと先の話だと思っていたので、本当に嬉しかった。
だがせっかく綺麗にメイクをしてもらったというのに、沙耶の目からは大粒の涙がこぼれ落ち、止まらない。
「ご、ごめんね、すぐ泣き止むからっ……」