逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~

「若い女は白だとかピンクだとか選びがちになるけど……断然これだね!」
「さすが伊織さん、お目が高い。俺の一押しもこれ。沙耶ちゃん自体が武器になる」


(なんだか凄そうなドレスっぽいけど、目が開けられないからわからない!)

 沙耶の顔はいま怒涛の勢いでメイクがされているので、目を開けて確かめられないのだ。


「下着もちゃんと用意してるからね。あっちの仮眠室で伊織さんに手伝ってもらって着てね」
「えっ、下着まで?」
「下着屋勤務の俺がちゃんと選んだからサイズは大丈夫だよ、安心して」


 確かに潤は大手下着メーカーのプレズィールの社員なのだが、見ただけでサイズがわかるものなのだろうか。

 不安になった沙耶だが、メイクとヘアのセットを終え、仮眠室でドレス用の下着を身につけ驚いた。
 何もかも、まるで吸い付くように沙耶の体にぴったりなのだ。




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