ただのジャンケンDeath(デス)
「おいおい冗談だろ?ジャンケンで本当に殺し合うってのかよ!?」




さすがの乱同もただ事ではないことを理解したようだ。




場が静まり返る。







「お、おい。お前ら!どうしたんだよ急に。」





乱同の問いに答えるものはいない。





もはや反応する者もだ。







「お、おい………………お前らまさかこのゲームを信じるってのか?」






信じるもなにも今ここにはそれをするためのものが万全にまで準備されている。






信じる他ないだろう。





確かに信じたくなどない。






信じてしまえばここにいる人の中で一人しか生き残らないのだから。










30人の中で29人が死ぬことになるのだ。








それにあいこの場合で二人とも死亡ということはこの中で一人すらも生き残れなくなる可能性さえあるのだ。






「………………まじかよ」





乱同も現実を受け止めたようだ。






しかし、受け止めてからの乱同の対応の速さは異常だった。
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