ただのジャンケンDeath(デス)
乱同の注目も変わったので奥田はひとまず殴られずにすんだ。




モニターに出された文字をまた竹中が読む。







「ゲームをはじめます。これから提示される二人はイスに座ってください」









「「「!!!」」」








全員の体が震える。






寒気さえしてきた。



これから誰かが確実に死ぬのだ。




泣き出す人もいた。





モニターに映し出された文字に竹中はひどく驚いた。




そしてゆっくりとその二人の名前を知らせた。





竹中が驚くのには無理はない。



僕はこの機械に盗聴機能さえあるのかと思った。





監視カメラが仕掛けられていたことは後から気づいたのだが本当にこれはランダムで選んでるらしい。






なら、神とはどうしてこんなにむごいのだろうか。





神と悪魔がイコールの関係で表せるとさえ思った。




モニターに映し出された二人は………………







「奥田 隼人。 乱同 真」









一人の悲鳴と一人の笑い声が聞こえた。







「はははははははは!何だよこれ」








笑ったのは乱同だ。






「俺と奥田が選ばれたってかぁ?これは傑作だなぁ、なぁ奥田ぁ!」








勝ち誇ったように乱同は言う。







奥田は震えて声も出ない様子だ。








「ちよ、ちょっと待って。こ、これって本当に殺されるの?一人しか生き残れないの?そ、そんなの………………」






震えた声で一人の生徒が言う。





赤西 律子(あかにし りつこ)。





明るくてやる時はやる。





そんな活発的な子だ。



今となっては以前の明るさは嘘のように消え失せ、顔は青ざめ、気分は最悪なようだ。







「はっ!そんなわけねぇだろ!たかがジャンケンだ!」





乱同が言い返した。





「本当に、ただのジャンケンなの?」





…………………………………………………………………………………。







ジャンケンタイムです!





最初はグーーーーー!



ジャーンケーン























































グーーーーー!✊!!



ありがとうございました\(^_^)(^_^)/
< 17 / 59 >

この作品をシェア

pagetop