ただのジャンケンDeath(デス)
〈………………ブッ…………は、はっはははははははははははははははははははははは!!!
面白い。実に面白いじゃないか!!
私達を殺すときたか!
ははははははは!!!
いいだろう。ここまでこれたら私達をぶん殴って殺す許可をやろう!
ここまでこれたらだがな…………ブッ〉
放送はそれで終わりだった。
「……くっ、なめてやがる。
だが影!よく言ってくれたぜ!
…………あ、ありがとな」
悔しそうに、そして少し恥ずかしそうに乱同は言った。
「乱同こそ、ありがとう。
スカッとしたよ」
それから10分程たった時、また放送が流れた。
今度は全ての教室にだ。
また何か危険な事が起きるのかと身を固くする。
〈この学校での今日のジャンケンが全て終了しました。
これより自由行動となります。
明日の7時までには全員教室に戻ってください。
戻ってこない人は罰として殺します〉
………………………………自由、行動。
その自由という言葉がこの世界でなにより素晴らしいものだと。
そう感じられた。
「じ………………自由行動。あ、トイレとか食事とかのためか?」
「や、やった!今日はもうジャンケンないんだ!!!」
「他のクラスにも行けるのか?お、おい。行こうぜ」
「嫌だよ…………死体とかあるだろうが。
でも、教室からは出ようか」
次々とクラスの人達が喋り出す。
「なあ影。お前は何か用事あるか?」
乱同が聞く。
………………用事か。
あるといえばある。
花宮の生死を確認しなきゃいけない。
でも乱同の方が重要に思えて嘘をついた。
「……何もないよ。…………どうして?」
「ん?そうか?ならよかった。
実はな、このジャンケンについて今まで分かった事を
まとめたり考えてみたりしようと思ってな。
まあ、生き残るための作戦会議ってとこだ」
「………………え?」
作戦会議。
その言葉に僕は不安を覚えた。
✊✌✋TIMES~
最初はグーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ジャーンケーーーーン
パー✋