ただのジャンケンDeath(デス)
作戦会議
「え?」
作戦会議。
その言葉に僕は不安を覚えた。
「作戦会議?」
「ああ、作戦会議だ」
さらりと乱同が答える。
「俺はもう実際にジャンケンを体験しちまったがお前はまだだろ?
俺が死んだ時、お前も死んでちゃダメだろ?
だから今までで分かったこととかこれからどうするかを話し合った方が良いと思ってな」
「……………………わかった」
確かに生き残るためには必要なことだ。
でも、複数で仲間を組んで良いのだろうか。
このジャンケンで生き残る者は一人だけ。
そんな事実が僕の頭の中をぐるぐると回っていた。
仲間を作ってはいけない。
おそらくこの考えは正しいだろう。
だが……………………………………………………
「うん、その考え、良いと思う。しよう。作戦会議」
乱同は笑みを浮かべながら肩を叩いてきた。
「お前ならそう言うと思ったぜ!じゃあさっそく始めようか」
それから一時間程、今の現状について話し合った。
「おそらくここから逃げ出すことはできねぇだろうな」
「うん。もし外に出れたとしても誰も助けてくれないだろうし。
残念だけどここでジャンケンしてる方が生き残れる確率は高いよ」