ただのジャンケンDeath(デス)
乱同がいきなり走り出した僕を呼び止めようとする。















「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥あいつを助けようとしているのか?






やめとけ、そこまでする必要はない!!!」















くそっ。







何も‥‥‥‥‥‥‥‥何も知らないくせに。






僕の気持ちなんか分からないくせに!!










乱同の注意を振り払うように僕は大声を出した。















「幼馴染みだ!!!






僕の!僕の唯一の親友なんだ!!!!」















乱同が言葉を詰まらせる。










花宮は突然狙われた驚きにしりもちをついている。










それをいいことに、大井は手に持っていたナイフを勢いよく花宮に振り落とした。











もう片方の手に持っていたほうきを大井が振り落としてしまう。









それだけでナイフにかけられた力の強さが理解できた。









ナイフにかける力が大きすぎたため、ほうきを持つ力が足りなくなったのだ。















「と、届けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

















今まで、出したことのなかったような大声をはりあげて花宮と大井の間に飛び込んだ。
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