ただのジャンケンDeath(デス)
そう、ただのジャンケンだ。



この機械によって試される者達の年代は高校二年生となった。




なぜ高校二年生なのかというその理由は三つある。





一つ目は下の学年達にこれ以上人をむやみに増やしてはいけないということを伝えるためだ。





二つ目は大人のようにもう数を増やし済み。




つまり子作りが終わった者を殺してもたいして変わるものはないからだ。



だから子供を選ぶ必要があった。





そして大人となると変な欲望なども抱いてしまったりと、命令に従わなかったり、予想外の事を起こされてしまうおそれがあるからだ。




そして三つ目は高校二年生が一番遊び心などで人を増やしかねない時期だからだ。





この三つの理由で高校二年生がただのジャンケンDeathをすることになったのだ。




全国の高校二年生はこの日から三日間休校という形がとられた。




準備のためだ。




世界各地の技術者達を派遣すれば世界中の高校にただのジャンケンDeathを設置することなどたやすいのだ。




今日から四日後、世界中でジャンケンでの殺しあいが始まる。



代表者達には後悔などはなかった。
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