初めての恋
次の日の放課後。和也を呼び出した。
「かずちゃん私好きな人出来たの。だから別れて。」
「そんな嘘言ったって別れないよ!!」
「嘘じゃない!!本当だもん。」
「どんなやつ?」
「名前も分からない優しい人。一目惚れってやつかな…。もう会えないかもしれないけどこの気持ちは大事にしたいの。」
やっと好きになれたんだもん。大事にしないと。
「そっか。俺はあいなが好きだから応援するよ。好きなやつが出来て良かったな♪わがまま言ってゴメンな。」
「私の方こそ…グスッ…ゴメン…グスッ」
「泣くなよ。頑張れよ。」
「かずちゃん今までありがとう。」
「こちらこそありがとな♪じゃあ部活でな。」
「かずちゃん、待って。これ。」
Dearかずちゃん☆
かずちゃん本当にありがとう。あなたにはいっぱい思い出をもらったよ。私を好きになってくれてありがとう。これからも友達としてよろしくね♪
Fromあいな
最後に手紙を渡した。
「おう。じゃあな。」
和也は行ってしまった。
かずちゃんに酷いコトしたよね…。でも私には好きな人がいる。名前すら知らないけどきっとまたいつか逢える。そう信じている。恋に落ちるってこういうコトなんだねぇ~♪頑張る。