一緒に帰ろ。
揺れる気持ち
 結局その日は1時間ほどしか眠れず、腫れたまぶたを冷やし、目の下にできたクマはコンシーラーでなんとか隠して仕事に行きました。

フラフラになりながらその日の業務を終え、ユカと一緒に美咲ちゃんの部屋で夕飯をご馳走してもらうことに。

美咲ちゃんの彼氏も交えて、四人で仲良く鍋をつつきます。

食後にビールを呑みながら、話題は昨日の飲み会の話に。


「昨日は得したね~。専務のオゴリだったからいつもより呑みすぎちゃったね!」


「いや、呑みすぎたのは美咲だけだし……
うちとりり華はちゃんと次の日のこと考えて呑んでたよ?ね、りり華?」


『ん!?う、うん!!そうだね!』

(……言えない、呑みすぎ&車酔いで初対面の上司の前で○○したなんて……)


「そういえば!うちの隣にいた人!!水田さん、かっこよかったなぁ~。も~ほんっとタイプだった!」


(!!!!やっぱりユカも気になってたのかぁ……)

「でもさ~結婚指輪してたよ~マジでショック。久しぶりにこの人だ!!って思ったのに……」


ユカも気付いてた……。
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