一緒に帰ろ。
 みんなに変に思われないように少し遅れて私も部屋に戻りました。


(水田さん、どういうつもりなんだろ……。もしかしなくても、実はすっごく軽いのかな。

簡単にキスなんてしちゃったから、今日ヤレるとか思われてる?)

悶々と考え事をしているといつの間にか飲み会もお開きに。


「りり華、今日うち来る?明日休みだし。」

『あ、ごめん、ユカ。私……この後用事がある……。』


「あれ~男!?いつの間に!」


相変わらず鋭い……。
『そ、そんなんじゃないよ!』


「ふ~ん。まぁ、いいや。今度じっくり話聞くから。じゃあね、おやすみ~。」



ユカと美咲ちゃん、今日の飲み会の人達を送り出す。


水田さんが一度私の方を振り返り、何か目で合図していきました。

なんだかいけないことしてるみたいで胸が傷んだけれど、二人だけの合図に心が震えた。
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