一緒に帰ろ。
二目惚れ
　いつもの飲み会の席でのことです。

その日は会社の同僚２人と居酒屋で呑んでいました。

「だから～りり華はなんでも溜め込みすぎなの!!仕事にしても恋愛にしても!!もう少し思ったこと口に出したがいいよ。」


「うんうん、マジでうちもそう思う。美咲なんて毎日のように彼氏と怒鳴りあってるもん。部屋隣りだからいっつも丸聞こえ。」


同僚の美咲ちゃんとユカ。
二人は会社の寮に住んでいます。寮といっても学生寮みたいな感じではなくて普通のマンションを会社が買い取っている社宅みたいなところです。


美咲ちゃんは身長が170ｾﾝﾁ近くある見た目は怖いけど、お姉さん肌。
私とは全く反対の性格で、サバサバした性格から言いたいことは遠慮なく言ってしまうので、知らないうちに敵を作ってしまう時もあるんですが、私は裏表がない美咲ちゃんが大好きです。


ユカは中学の時からの友達で職場まで一緒のいわゆるｸｻﾚ縁。
趣味は自分磨きといっていいほどのｵｼｬﾚ好きで人には絶対スッピンは見せないのが鉄則らしい。
私が彼氏と別れたと電話で伝えた時、夜中にも関わらず家まで来てくれて泣きながら私を抱きしめてくれました。
そんなユカが大好きでした。
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表紙・目次

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