続・俺と結婚しろよ!
やっぱりFだった。
それから、時間は飛ぶように過ぎた。
あたしたちはリハーサルに全力を費やし、夏フェスに向けて準備万端。
賢ちゃんも相変わらず忙しそうにしていた。
ほとんど家には帰らず、帰ってきたとしても、ソファーで寝ているようで。
顔を合わせた日なんて、一日か二日しかない。
それだけ、本気で練習をしていた。
そんな賢ちゃんを、暇人と罵っていた自分が愚かだ。
賢ちゃんがいつも言っていたように、やるときはやるんだから。
あたしたちよりも、ずっと。
そして……
とうとう全体リハーサルの日を迎えた。