続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんは、こんなあたしを見て、額に手を当てたまま横を向く。
賢ちゃんの顔は見えないが、耳が赤い。
賢ちゃん、もしかして照れてるの?
ヤバイ、あたしまでキュンキュンしてきた。
だけど……
再びあたしを見た賢ちゃんは、何かを決意した顔だった。
賢ちゃんは、あたしを見たままゆっくりと言った。
「明日、引っ越すぞ」
「は?」
何言ってんの?
いつもの冗談?
「俺の家に来い」
「はぁ?」
馬鹿じゃない?
急に俺の家に来いって言われても。
「賢ちゃんの家に行っても、やらせてあげないよ?」
こう言えば、冗談だって言うと思った。
だって、普通に考えてありえないでしょ?
急に家に来いだなんて。