続・俺と結婚しろよ!






悠真が隣で突っ立っている。

スティックを握るその手は、力なくだらーんと垂れている。

メル友なのに。

なのに、神でも崇めるような目で彼を見る。





そして……



あたしも、吸い寄せられるように彼を見て……

目が離せなくなる。






ドクドクドクドク……




鼓動は尚も速いビートを刻んでいるが……





彼はあたしに目もくれなかった。

いつものように笑ってくれる、までは期待していない。

でも、秘密の目配せなんてしてくれるかなと思ったのに、まるで他人だった。



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