続・俺と結婚しろよ!
だけど……
「分かってる」
思いのほか賢ちゃんは本気で。
「約束しただろ?
咲良がいいって言うまで手ぇ出さねぇって」
え?
まさか、冗談じゃないの?
あたしはぽかーんと賢ちゃんを見ていた。
「こんなに好きなのに、一緒にいられる時間が少ないと思わねぇか?」
「え?」
「俺は、もっと咲良といたい。
……いてもいいだろ?
今さら誰も邪魔しねぇよ」
そうだけど……
そうだけど……
賢ちゃん、強引すぎない?
それでもやっぱり嬉しくて。
賢ちゃんともっともっと一緒にいられると思うと、顔が自然に綻んできて。
あたしは、大きく頷いていた。
不思議だな、こんなにも賢ちゃんに嵌まってしまうなんて。
賢ちゃんが、愛しくて仕方ない。