続・俺と結婚しろよ!
「緊張してる咲良を見てると、放っておけなくなる。
本当は、一発芸でもかましてやりたかった。
それか……
抱きしめたかった」
「それは……駄目だよ」
苦し紛れにあたしは言う。
いつも思うけど、賢ちゃんはなんでこんなにストレートなんだろう。
反則だ。
その言葉に、キュンキュンしっ放しだよ。
「あっちの仕事では、ちゃんとしてないといけねぇから……」
ちゃんとしてる。
そう、賢ちゃんはカリスマの玄じゃないといけないんだ。
みんなが憧れる、Fの。
そんなことを考えると、ドキドキがさらに大きくなる。
何度も思うけど、やっぱりFなんだ。
賢ちゃんは、Fなんだ。