続・俺と結婚しろよ!





「緊張してる咲良を見てると、放っておけなくなる。

本当は、一発芸でもかましてやりたかった。

それか……

抱きしめたかった」



「それは……駄目だよ」




苦し紛れにあたしは言う。




いつも思うけど、賢ちゃんはなんでこんなにストレートなんだろう。

反則だ。

その言葉に、キュンキュンしっ放しだよ。





「あっちの仕事では、ちゃんとしてないといけねぇから……」




ちゃんとしてる。

そう、賢ちゃんはカリスマの玄じゃないといけないんだ。

みんなが憧れる、Fの。





そんなことを考えると、ドキドキがさらに大きくなる。

何度も思うけど、やっぱりFなんだ。

賢ちゃんは、Fなんだ。



< 121 / 629 >

この作品をシェア

pagetop