続・俺と結婚しろよ!
あたしたちと彼ら。
とうとう、その日がやってきた。
忙しいスケジュールを縫って、必死に練習してきた。
数万人もの観客の視線を一斉に浴びる。
大丈夫なんだろうか。
すでに緊張でいっぱいだ。
「やべぇよな」
悠真がドラムに見立てた紙コップを叩きながら言う。
「すげぇ奴らと同じ舞台に立つんだぞ」
それは百も承知。
本当に、あたしたちは大丈夫なのかと思うほどの大物揃い。
あたしたち、幻滅されないから。
飽きられないかな。
それに……
ミスしないかな。
テレビ収録での事故を思い出す。
あれを繰り返してはいけない。
絶対いけない!