続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんも今頃、最終調整をしている。
Fの仲間たちと。
あたしが出る幕じゃないんだ。
賢ちゃん、あたしは一足先に行くね。
あたしはギターを持ち、立ち上がる。
そして、全身鏡でチェックする。
Tシャツにジーンズ、髪をサイドで束ねているあたし。
二十四歳にしては、幼い。
だけど鏡の中のあたしは、しっかりした瞳でこっちを見ていて。
これならいけると思った。
さあ、あたしたちの大舞台だ。