続・俺と結婚しろよ!
緊張している間にも、どんどん時間は過ぎていく。
ステージ上はsoleil仕様に変わり、何度も機材チェックが行われる。
あとは、あたしたちが飛び出すだけ。
飛び出して、最高のパフォーマンスをしなきゃいけない。
……しなきゃいけないんだ。
舞台袖で震えるあたし。
あたしだけじゃない。
悠真も大輝も、泣きそうな顔をしていたんだ。
「やべぇな、咲良。
目が真っ赤」
「悠真だって!」
「大輝なんて震えて立てないよ?」
こんなあたしたちに……
「頑張れよ」
思いもよらない声が聞こえた。