続・俺と結婚しろよ!
すると、賢ちゃんは困った顔で教えてくれる。
「だって、咲良の家、マスコミにも知られてるだろ?
そのうちファンが来て刺されるかも。
……蒼みたいに」
「蒼さんが!?」
「あぁ。ここもセキュリティがしっかりしてねぇから、刺されてもおかしくねぇ。
俺の家なら大丈夫だ」
賢ちゃんの話によると、どうやら蒼さんもファンに刺されたことがあるらしい。
賢ちゃんは、きっと一番にそれを心配してくれたんだ。
自分の欲望のため、なんて言っておきながら、結局はあたしのことを考えてくれている賢ちゃん。
そのさりげない優しさに、ますます好きになる。
やばいな、こんなに賢ちゃんを好きになって。
あたし、同居してしまって、大丈夫なんだろうか。